これからバラを育てようと思っているあなた、鉢植えで育てるか庭に地植えするか、どちらを選びますか?それぞれにメリット・デメリットがありますが、今回は地植えしたい方のために、植え付ける手順をご紹介したいと思います。
地植えするメリット
鉢植えで育てる場合と地植えで育てる場合、どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあります。
ですが、圧倒的に地植えの方が手間がかかりません。鉢植えで育てると、1~2年ごとに土を替える鉢替えを行わなければなりませんし、生育に合わせた大きさの鉢に鉢増しする必要もあります。
我が家はバラの本数が多くて鉢替えが大変だったので、現在は地植えにして育てているものも多いです。
また、鉢で育てれば当然根っこが鉢の中だけにしか伸びないため、よほど大きな鉢にしない限り、それなりの大きさにしか成長はしません。
しかし地植えにすれば、土の中でどこまでも根っこを伸ばせるため、大きく成長することができますね。アーチや壁面につるバラが咲き誇る迫力満点な光景を作りたいのであれば、絶対に地植えの方がお勧め。
そして鉢植えに比べて水やりが楽な点も挙げられます。乾いているようでも地面にはたくさんの水分が含まれていますので、水やりの必要がほとんどありません。
猛暑が続いている夏や日照り続きで乾いている時を除き、ほぼ水やりをしなくても育ってくれますよ。
地植えするデメリット
上記で説明したのを見ると地植えは良いこと尽くめな気がしてしまいますが、実際にはデメリットもあります。
まず、なんと言っても地植えするにはスペースが必要ですね。バラとバラの株間は1mは必要だと言われているので、広い庭でなければ植えられる本数が限られてしまいます。狭い庭で地植えして、大きくなり過ぎてしまうのも心配なところ。
また、一度地植えにすると鉢植えのように簡単に移動することができないため、庭のレイアウトを変えたい場合などは抜かなければならなくなります。
休眠期の冬と花が咲く春で置き場所を変えたい場合なども、鉢植えの方が向いていますね。
地植えする時期・タイミング
バラの剪定、誘引、鉢替えなどは、基本的にバラがお休みする1~2月頃の休眠期に行います。苗を地植えにするのも、同じく休眠期が良いと思います。
ただしこれは大苗の場合で、新苗であれば、購入後一回り大きな鉢に植え替えて育てた後、7~9月頃にかけて地植えすると良いと言われていますよ。
ですが、新苗だとどうしてもまだ根がしっかり張っていなかったり成長できていないため、やはり鉢植えで1年ほど育てた方が良いかなと個人的には思っています。
1. 耕して穴を掘る
さて、大苗で購入した鉢植えのクリスティアーナを使い、地植えする手順をご説明いたします。
苗を植える部分を決めたら穴掘りスタート。芝生の生えている場所だったので、最初は鍬で耕しながら芝生や石などを取り除きました。
ある程度耕したら、今度はスコップで穴を掘っていきます。
庭の土があまり良い土ではなく、大きな石もゴロゴロと出てきました。今までに何度も掘って地植えしていますが、こんな土でも丈夫に育っています。付近の大きい石はできるだけ取り除いておきます。
2. 穴掘り完了
穴の直径40~50cm、深さも40~50cmが理想的です。小さな穴なので簡単に見えるかもしれませんが、意外と硬い石が多くて掘る作業が大変で、穴を掘るだけで1時間弱かかりました。
3. 堆肥を敷く
穴が掘れたところで、穴底にスコップ一杯程度の堆肥を敷きます。
4. 肥料を入れる
続いて、堆肥の上に肥料を撒いて入れましょう。ゆっくりと効く有機肥料がお勧めです。
5. 培養土を入れて混ぜる
バラの培養土を少し入れ、肥料と堆肥と混ぜ込みます。肥料の上に苗を直接置いてしまうと、肥料焼けの原因になることもあるのでご注意を。
6. バラを鉢から抜く
苗を鉢植えから抜きます。抜きにくい場合は横から鉢をコンコンと叩いたり、細い棒を隙間に入れて空気を入れたりすると、抜けやすくなることがありますよ。
7. 苗を穴の中に置く
穴の中に土を入れ、鉢から抜いた苗を根を崩さずそのまま置き、地表面から接ぎ木の部分が出るように高さを調整します。
8. 培養土を被せる
苗の場所が決まったら、培養土を被せて苗を埋めてあげましょう。土は足で踏み均しておきます。フワフワした状態よりも、ぎっちりと詰まっている状態の方が良いですね。
最初は水をたっぷり与えてあげてくださいね。
9. 植え付け完了
上から堆肥を被せると、土壌の乾燥防止、雑草防止、泥はね防止などのマルチングになります。
以上で植え付けが完了しました。とても簡単な作業でしたね。
憧れのローズガーデンを目指そう!
庭に1本だけでも地植えのバラがあると、庭のシンボルにもなりますし、春には壮観な光景を作り上げてくれるのではないでしょうか。美しいバラに癒されること間違いありませんね。
あまり手間をかけずに育てたい人にも地植えはお勧めですよ。バラが咲き誇る庭を一緒に目指してみませんか?