最も有名な白バラと言えば、アイスバーグではないでしょうか。まるで雪が降り積もったような純白のバラ……。そんなアイスバーグには枝変わり(突然変異)でできた品種がいくつか存在します。本稿では、アイスバーグの枝変わり品種をご紹介します。
名花中の名花!アイスバーグ
アイスバーグは、フロリバンダローズを代表するバラと言われ、ファンが多い名花です。
3年に一度開催される、世界中で栽培されているバラの中から特に優れているものを決める世界バラ会議。
1983年のドイツのバーデンバーデンで行われた世界バラ会議で、アイスバーグは殿堂入りを果たしています。
樹勢が強くて生育旺盛で枝がよく伸び、うどん粉病や黒星病への耐病性も強く育てやすいですね。トゲも少な目ですよ。
では早速、そんな世界中で愛されている名花アイスバーグの枝変わり品種を見ていきましょう。
つるアイスバーグ
木立性のアイスバーグも人気ですが、それ以上に人気があると言っても過言ではない、つるアイスバーグ。
純白な楚々とした花と花付きの良さを受け継いでおり、アーチや壁面などを飾る景色はまさに絶景。
満開時には、まばゆい程に白く煌き、とても美しくよく目立ちます。
我が家のつるアイスバーグも小さな新苗から育てていますが、ぐんぐんと枝を伸ばし、アーチをきれいに覆って花を咲かせています。
10年ほど育てており、アイクバーグのアーチは、我が家のシンボル的存在となっていますよ。
バーガンディーアイスバーグ
濃い赤紫色が特徴的なバーガンディーアイスバーグ。
一見アイスバーグの枝変わりと分からないほど大人びた印象で、シックでおしゃれな品種ですね。
純白のアイスバーグとは色が全く異なりますが、性質を受け継いでいますので、育てやすさには変わりがありません。
花付きも良く耐病性もあり、初心者の方でも育てやすいと思いますよ。
紫系のバラが好きな方にはぜひおすすめしたい品種です。
ブラッシングアイスバーグ
まるで、うっすらと絵の具を乗せたような淡いピンク色が入るブラッシングアイスバーグ。
バーガンディーアイスバーグとは一味違う、柔らかい印象のアイスバーグです。
もちろんこちらもアイスバーグと同様、丈夫で花付きの良い性質を受け継いでいます。
我が家のブラッシングアイスバーグも房咲きになってたくさんの花を咲かせてくれますが、ピンクのブーケのようでとてもかわいいんですよ。
協調し過ぎない色合いで、他のバラや植物なんかとも合わせやすいと思います。
ピンクアイスバーグ
ブラッシングアイスバーグと同じピンク系のバラですが、そちらよりももっと濃いピンク色をしています。
ちなみに、ブリリアントピンクアイスバーグと言う品種もあり、そちらはピンクアイスバーグよりも更に濃いピンク色になります。
どちらもかわいいアイスバーグで、白いアイクバーグが元になっているとは分からないほどの品種ですが、やはりアイスバーグと同様に、初心者向きのバラになります。
耐病性や四季咲き性が強く、強健種のバラですね。
私は一度も見たことはありませんが、ピンクアイスバーグのつる性のものもあるそうですよ。
集めたくなる!名花、アイスバーグ
見て頂いた通り、アイスバーグにはいろんな枝変わり品種があり、一見全部違ったものに見えますが、元々の品種が同じなので、どれも性質は受け継いでおり同じです。
アイスバーグは見た目が美しいだけでなく、強健で多花性で育てやすいことも人気の要因となっているので、それを受け継いでいるのも嬉しいですね。
とても優秀なバラなので、いろんなアイスバーグを一緒に並べて育ててみても良いかもしれません。
これだけあると、全部集めたくなってしまいます……。