庭で使うガーデニング雑貨としても、室内で使うインテリア雑貨としても、多様で何かと活躍してくれるベジタブルボックス。本来は野菜の保存や収納に使われるものですが、今回は庭で花を飾る木箱として、手作りしてみました。
ベジタブルボックスの設計図
まずはイメージしやすくするために、簡単な設計図を描いてみました。プロのようなものは描けませんが、作る時に自分がなんとなく分かればいいので、覚え書き程度に描いてみると良いと思います。
今回作る箱は、横幅が50cm・奥行きが33cm・高さが12cmのもの。花が見えるようにするために、少し浅めのものを作ります。
使用した木材
使う木材は、底板には以前購入して使っていなかった2mの杉を1本、側板には1mのホワイトウッド4本、側板をつなぐ木はセリアの角材を1本使用しました。あとはこれをジグソーを使って切っていきます。
1. 木材をカット
1mのホワイトウッドを、側板になる部分の50cmと30cmに4本ずつ切ります。30cmに切った方の2つに取っ手となる穴を空けると、よりベジタブルボックスっぽくなりますよ。側板をつなぐセリアの角材は、箱の高さ(底板の厚みを引いた)の10.5cmに切ります。そして底板となる杉の板は、50cmに三本切ります。杉はサンダー仕上げがされていないものだったので、丁寧に研磨しました。
ホワイトウッドやSPF材と言う木材は、柔らかく加工がしやすいため、DIY初心者の方におすすめと言われています。しかし耐久性や耐水性に弱く、室外で使うとなると腐りやすいので、庭で使う雑貨などにはあまり向いていません。ですが値段はとても安いので、誰でも手に入れやすいメリットもあります。
産地にもよりますが、杉も同様比較的安価で購入できる木材です。耐水性があり湿気にも強いため、建材として利用されることも多い木材です。しかし乾燥には弱いというデメリットもあります。
今回は簡単な雑貨だったので安い木材を利用しましたが、ウッドデッキや小屋などの長年使うものを作る時や、直接土を入れて使うプランターを作る場合などは、材料もしっかりと考慮した方がいいですね。
2. 接着剤を使って組み立てる
直接ビスで一つずつ組み立てていってもいいのですが、仮止めした方がしっかり固定できるのと、形が決まっていれば上からビスで止めていくだけでやりやすかったので、先に接着剤を使って一度全て組み立てました。側板(短い方)は30cmですが、長い方の厚み分1.5cm×2を含め、33cmになります。あとはしっかり固まるまで待ちます。
3. ビスで固定する
接着剤が完全に乾いたら、側板の木と木をつなぐための角材へビスを打ちます。この時、長い方の板と短い方の板のネジが角材の中でぶつからないように、少し上下をずらして打つと良いと思います。底板も、下から側板へとビスで固定します。
4. 背景となる色を塗る
ビスで固定できたら、次は塗装。今回は、色が掠れたようなアンティーク風に仕上げたかったので、まずは背景となる色を塗ります。上に薄い色を乗せる場合は、下地に濃い色を使うとより目立ちますよ。上からペンキを塗ったらほとんど隠れるので、下塗りはササッと掠れた状態でOK。私はアクリル絵の具の茶色を使いました。
5. 上塗りする
アクリル絵の具が乾いたら、この上からベジタブルボックスの全体の色になるベースの色を上塗りします。今回はブルーグレーの水性ペンキを使用しました。ブルーグレーやスモーキーグリーンなどの柔らかい色は、ナチュラルガーデンの挿し色にピッタリなのでおすすめ!
100円ショップで販売されている水性塗料やミルクペイントなども、DIYにはとても便利です。
上から塗るペンキはローラーなどでしっかり塗ってしまわずに、刷毛を立てて掠れるように塗ると、下に塗った色のペンキがところどころ見えて、アンティークな感じに仕上がります。クラッキングメディウムやアンティークメディウムを使うと、もっとアンティークな感じが簡単に出せますが、そういったものがなくてもなんとなくアンティーク風は作れますよ。
6. 完成
ペンキが乾けば完成です!私は花屋をイメージして木箱に花をたくさん入れたくて作りましたが、使い方は様々。一つあるだけで何かといろいろ使えて便利なベジタブルボックス。収納などのインテリア雑貨や飾り台として作ってみるのもいいかもしれませね。
底板を金網に変えてみたり、ステンシルで文字を書いてみたり、色んなアレンジもできそうなので、また作っちゃおうかな。
- ジグソー
- 電動ドライバー
- サンドペーパー
- 2mの杉1本
- 1mのホワイトウッド4本
- 100円ショップ角材
- アクリル絵の具
- 水性ペンキ
- 接着剤