まるでおとぎの国にあるような可愛らしいガーデン雑貨、本の形をしたブック型プランター。実はコレ、100円ショップの材料などを使って自分で作ることが出来るんです。多肉を入れて飾れるブック型プランターの作り方をご紹介!
セリアのポリスチレンフォームを使用
モルタルを使って造形することをモルタルデコと言います。モルタルデコで必要なものは、建材で使われるスタイロフォームやモルタル。
おおまかに言うと、スタイロフォームを削って形を作り、モルタルを塗って形を造形すると言うやり方です。
本当はそのスタイロフォームが必要ですが、今回はセリアの青色のポリスチレンフォーム(発泡スチロール)を使用しました。
スタイロフォームの方が形は作りやすいけれど、発泡スチロールでも作ることは可能です。
1. 2枚重ねて接着
分厚いものであればそのまま使えるのですが、使用した発泡スチロールが厚さ2cmのものだったので、分厚くするために2枚を重ねて使うことにしました。
接着にはセメダインのコンクリメントを使用。発泡スチロールの接着にも向いているボンドです。
2. 目印を描く
開いた本の形になるよう、まずはカットするための目印を描きます。本物の本のように表紙より内側にページがあると言う感じで、中を少し小さくします。
3. 外側の部分を切り抜く
ページから外側の部分をカッターで切り抜きます。スタイロフォームの方が柔らかくて加工しやすいですけど、発泡スチロールでも簡単にカッターで加工することが出来ますよ。
表紙の厚みだけ残して外側を全て切り取り、上記写真のような形を作ります。少し本の形に近づいてきました。
4. 本のような形を作る
このままでは真四角のページになってしまうので、右ページと左ページの間のページが斜めになった部分(何と言うのでしょう?)を作っていきます。
左右ともそれぞれ中心に向かって斜めにカット。
斜めに切っただけでは不自然なので、曲線になるようカッターで少しずつ切って丸みを出していきます。
スパッと切れているのではなくなだらかな感じになるよう調整してください。本物の本を横に置いてお手本にすると本物の形に近づけますよ。
5. やすりがけ
発泡スチロールで作るとどうしても断面がゴワゴワとしてしまいがちなので、切った部分はサンドペーパーの細かい目のものを使って均します。
発泡スチロールは柔らかいため、粗目でやすりがけすると傷ついてしまうのでご注意を!
6. プランター部分をくり抜く
ページの片方は植物を入れるプランターになるので、プランターにしたい大きさの穴をくりぬきます。
下側にカッターが入らないためくり抜く作業は結構大変。彫刻刀やカッターを使って、切ると言うより掘る感じで四角い穴をあけました。
7. 穴をあける
水やりの時や雨で濡れた時などに水が抜けるための穴をあけます。
8. 本の形が完成
少々かけてしまった部分などがあっても上からモルタルで塗って隠れてしまうので気にしなくてOKです。本のような形が完成しました。
9. モルタルを用意
1からモルタルを用意しようと思うと、セメントと砂を水で練って作らなければなりません。
そこで便利なのが100円ショップなどでも販売されているインスタントセメント(インスタントモルタル)。水と混ぜるだけで簡単にモルタルを作ることが出来るお手軽商品。
今回は白色のインスタントセメントを使いました。
10. モルタルを塗る
素材にモルタルを塗る前に、シーラーやハイモルエマルジョンと言う下地剤を塗ると接着が良くなりますが、私は持っていなかったので何も塗らずに直接モルタルを塗っていきました。
少し剥がれて塗りにくいところもあったけれど、下地なしでも何とか塗ることはできます。コテや手でモルタルを伸ばすように塗ります。
11. 全体に塗った様子
せっかく作った本の形を崩さないよう、全体にモルタルを塗っていきました。
薄過ぎて土台が見えてしまわないよう多少の厚みは必要だけど、それほど分厚く塗る必要もありません。
表面だけでなく裏面もしっかりと塗りました。何かに立て掛けて塗ると既に塗った面を地面に付けることなく綺麗に塗れます。
12. 細かな部分の造形
全体に塗り終わったら少しおいて固まってくるまでブレイクタイム。完全に乾いてしまうと固まって作業できなくなるので、半乾きの状態になったら細部の造形をしていきます。
ページが重なっている感じを線を入れて表現。竹串や爪楊枝を使って線を描きます。
ここで1~2日ほどおいて完全に乾くまで待ちます。夏場だと1日程度、冬場だと2日程度が目安。
13. 乾いたらやすりがけ
2日後。カチカチに固まっているのを確認し、ゴツゴツとしている場所や塗り過ぎた場所をサンドペーパーで均します。
真っ平らにする必要は全くなく、モルタルのデコボコっとした感じも味があって良いので、少し修正する程度でOK。
14. 着色
水性塗料(アクリル絵の具やペンキでも可)を使って全体の着色をします。1度に塗ってしまうのではなく上から何度か色を重ね塗りしていくと、リアル感とアンティーク感を出すことができますよ。
15. 絵を入れる
絵心皆無な私にとって1番の難関が来てしまいました。
絵が得意な方は自由に描いて良いのですが、私が描くと今までの工程が全て台無しになってしまうので、デコパージュで絵柄と文字を入れました。
茶色のクラフト紙にデコパージュの絵を貼り、その紙の縁をライターで燃やして古びた感じにしてあります。
水やりの際などに濡れる可能性もあるので、トップコートでガチガチに保護してあります。
ここは自分の方法でご自由にお好きな絵を入れて結構ですよ。トールペイントとか得意な方羨ましい!私にも絵心を……!
16. ニスで保護
モルタルデコ専用の仕上げ剤もあるようだけど私は持っていないので、水性のニスで全体を保護して仕上げとしました。
17. 植物(多肉)を入れる
私はあまり多肉はやっていないので本当は色とりどりの花を入れたいところですが、このプランターでは小さな多肉を入れるのが妥当かなと。
いくつか買って寄せ植えにしてみました。手間がかからないし室内でも飾れるので多肉の方がいいんですけどね。
一味違うガーデン雑貨を手作り!
これで、オリジナリティー溢れるブック型プランターの完成になります!やったー!
今までのDIYは木工が圧倒的に多かったので、今までとは一味違ったガーデン雑貨を作ることが出来て満足満足!
さりげなく飾るだけでインパクトのあるお庭になりますね!うん、玄関前に飾っとこう。
モルタルデコで夢溢れる!
モルタルデコを使えばあらゆるガーデン雑貨を手作りできる気がしますね。
小さなものから壁や花壇などのエクステリアまで、DIYの幅が広がりそうで夢溢れます。
モルタルデコは自己流でまだまだ始めたばかりなので、今後もっと精進できるよう頑張らねば。練習あるのみ、ですね!
YouTube
モルタルブックの作り方は、YouTubeでもご紹介しています。動画では、ポリスチレンフォームではなく発泡スチロールを使って作りました。
DIYは動画の方が分かりやすいと思いますので、ぜひそちらもご覧ください。
関連商品
- ポリスチレンフォーム(発泡スチロール)2枚
- インスタントセメント
- 水性塗料 白・青
- ニス
- デコパージュ
- 多肉植物