玄関アプローチにバラや草花を植える花壇を作りたかったため、我が家を建てた当時からある樹齢35年ほどのツツジを抜いて花壇を作ることに。ツツジはそれほど根が深くないため、何とか女の私一人でも人力だけで抜くことができましたよ。もう二度とやりたくありませんが…。
樹齢35年のおばけツツジ
玄関を隠すように植えられた我が家のツツジ。約35年と言う長い間、毎年5月頃に可愛らしい花をたくさん咲かせてくれていました。
ですが最近花付きが急激に悪くなったのと、庭をいじるようになってチェリーガーデンに合わなくなってきたので、もう古くなってきたし一掃することに決めました。今までありがとう!
とは言えなかなか重い腰が上がらず、一掃すると決めてから手入れもしていないので、気付けばモッサモサのおばけのようになっており、どうしたものかと辟易としていたのです……。そんな時、救世主が!
チェーンソーで伐採
母の知り合いの方にツツジの話をしたところ、抜くのはできないけれど切ってあげることはできるよと言って頂き、チェーンソーを使って全部切ってもらうことになったのです!
抜くのが大変なのは分かっていますが、まずは上の方をなんとかしないと抜けないと思っていたので、チェーンソーを持っていない私にとっては本当にありがたいお話でした。
充電式の小型のチェーンソーを使い、わずか10分程度で全てのツツジを伐採。
以前燃料を入れて使う本格的なチェーンソーを一度だけ使ったことがあるのですが、なかなかうまく起動できず私には大きくて操作が難しかったので、今回使用していたチェーンソーは小型で使いやすそうで一つあると便利だなあと思いました。しかも燃料がいらない!
あっと言う間に切った大量のツツジの枝葉は、切って頂いた上に軽トラで全て持っていってもらえました。農家様なので自分のところのゴミと一緒に捨ててくださるとのこと。何から何までいたれりつくせりで感謝しかありません。これで後の作業がだいぶ楽になりました。
使った農具
チェーンソーで切った後に株数を数えてみると、ざっと17本ほどありました。さあ、大変なのはここからです。ええ、分かっていますとも。頑張らなければ前に進めません。
使うのは鍬、片手鍬、根切り鍬やシャベルなど。どうしても抜けないようなものには手動のノコギリの使っています。他にも色々あると良いかもしれませんが、とりあえず私はこれだけの農具で伐根に挑戦しました。
鍬で周りを掘る
まずは切った株の周辺を丸く掘っていきます。さすが35年経っているだけあって細かい根が無数に張り巡らされており、鍬を入れるだけでも大変でした。最初のひと堀りがなかなか入っていかないので、ここは力の入る長い方の鍬を使ってせっせと土を耕します。
一心不乱に掘り続け、城のお堀のように株の周りに溝を入れました。深さは20cm程度。ここまで来ればボコッと抜けそうですが、まだ全然伐根できていないので触ってもびくともしません。
シャベルで掘り上げる
周りの掘った部分から株の下にシャベルや片手鍬を入れ、少しずつ根っこごと持ち上げるように掘り上げていきます。口で言うのは簡単ですが、これが一筋縄ではいかないのです…。
太い根があればあるほど掘っても全く動じないので、ちょっとずつ掘ってはてこの原理を使って、土から根を少しずつ剥がしていくしかありません。
コツなど本当に何もなく、ただひたすらと掘っては持ち上げていくだけ。少しグラグラとしてきたら、あとは力を入れて一気に掘り上げました。
この作業は簡単なものでも30分程度、苦労したものだと2時間程かかっています。1本抜くのにこの時間なので、1日2、3本が限界でした。
ツツジ、とったどー!
こんな作業を繰り返し、ようやくボコッと根っこごと抜くことができます。取れた時は快感で気持ちの良いものですが、次の株を見るとぞっとしてしまう、そんな感じの繰り返しでした。もう戦いですね。ツツジ戦争。
戦いの末、根が太すぎて全く抜けなかったものは、根切り鍬やノコギリを使って根を途中で切ってしまったものもあります。ツツジは根が浅いとは言え、重機などを使わない限り多少は土の中に根が残るのは致し方のないことでしょう。
土を耕す
何週間もかかってようやく17本全てのツツジを抜くことができました。最後の方は執念です。
あとはこの場所を花壇にするため、最後の手入れで全面を耕しました。ここで細かい根や残っている根などをほとんど取り除いておきます。
自力でも一応抜けます!
最初は人力で17本伐根するのは無理があるかなと思い枯らしてしまおうかと思っていました。
しかし結局その後の処理に困るし、薬剤などを使うと花壇にした時に植えた花に影響が出るのが恐かったので、苦労はしましたが結果抜くのが一番良い選択だったかなと思います。
ツツジを抜くのは専門業者の方に頼まなくても意外とできます。少ない本数なら尚更。ただし、年数が経っていたり本数が多ければ覚悟は必要かもしれません。
私はバラを植えたい執念だけで堀り続け、やって良かったと思っていますが、やはりもう二度とやりたくありませんね……。