好きな絵柄や文字を、木材や板に簡単に転写できる魔法のような方法があるのをご存知ですか?この方法を使えば転写シートや転写シールがなくても、まるで木材に印刷したような絵柄を入れることができます。まずはクッキングシートとプリンターを準備してレッツトライ!
絵柄を用意しておく
転写を始める前に、絵柄のデータを用意しなければなりません。Illustratorなどで自分でデザインしても良いですし、今は無料の素材屋さんも探せばたくさん出てきますね。
と言うことで、以前にも使わせて頂きましたが、今回もmihoのプリント素材様の素材を使わせて頂きました。アンティーク風の素材が多く、自分の好みとピッタリの素材屋さんです。個人的な利用や家庭内など限られた範囲での利用はOKだと言うことです。
板や木材のサイズに合わせて絵柄のサイズを決めますが(データはA4)、注意点は反転させておくこと!転写なので当たり前ですけどお忘れなく。
1. A4用紙にクッキングシートを貼る
データができたところで早速転写に取り掛かりましょう!ここで用意するのはA4用紙とクッキングシート(ワックスペーパーでも可)です。クッキングシートに印刷するわけですがこれだけで印刷しようと思うと、プリンターの中で紙がからまって詰まりの原因になります。
そこで必要となるのが普通のA4用紙。クッキングシートをA4サイズにカットし、A4用紙の上にテープでピタッとくっつけます。紙がツルツルしてテープが剥がれやすいので、剥がれないよう何ヶ所かしっかりと留めておきます。
2. 印刷
クッキングシート側に印刷されるようプリンターに紙をセットし、絵柄を印刷します。用紙設定にはもちろんクッキングシートと言う選択はないので、写真の光沢を選んでおきました。
印刷された絵柄は普通の紙に印刷するよりも、かなり薄めになります。全体的に薄い色だとできあがった時にぼやけた印象になってしまうかもしれません。
3. A4用紙とクッキングシートを剥がす
クッキングシートの印刷された面はインクを吸収しないので、触ると手にインクが付いてその部分のインクが取れてしまいます。ですので、絵柄を触らないように慎重にテープを取りましょう。A4用紙から外したら絵柄を下に向けないよう置きます。
4. 絵柄を木材に貼る
絵柄に触れないよう必要な部分だけを切り取り、印刷したい木材や板の上に、絵柄を下に向けたクッキングシートを乗せます。何度もずらしたり剥がしたりするとインクがこすれてしまうので、出来るだけ一発勝負で動かさないように貼り付けましょう。しっかりと動かないよう、木材にテープで固定します。
5. ヘラなどでこする
ここからはアイロンを使う方法もあるそうですが、私は使わず、ヘラでこするだけにしました。
こすっている最中に紙がずれると絵柄もずれてしまうので、ずれないようにこすります。ヘラがなくても、硬くてこすれるものならOKですよ。ひたすら職人のようにこすりました。
ちなみに、紙を置く前に木材を少し湿らせておくと、インクの乗りが良くなるんだとか…。今度試してみよっと。
6. 転写完了!
たくさんこすってクッキングシートを剥がせば、転写完了です!もっと薄くなるかと思っていましたが、意外と色ははっきりと出ます。細かい部分もしっかりと乗りましたよ。
転写シールのように鮮やかな色合いとはいかないけれど、少々かすれて自然な感じになるので、ナチュラルな雑貨にはピッタリではないでしょうか。
失敗例
何にでもできるのか実験した結果、うまくいかないものもありました。
木材以外のもの
植木鉢に転写しようと思い、インクをはじかなさそうな素材がザラザラとしたものを選んだら、ほとんど何も分からないほどの絵柄になってしまいました。
凹凸があるものはインクが乗るところと乗らないところがあるのであまり綺麗にはならないようです。ツルツルしたものもインクをはじいてしまい、転写できないと思います。
塗装した木材
無塗装の木材以外でもできるのかと思い、水性ペンキの白で塗ったものに転写してみました。インクをはじかなかったのでできないことはないと思いますが、下地に色があるので絵柄がかなり薄くなってしましました。
下地の色が薄い色で、絵柄が濃い色、太い線などにしたら綺麗に転写できるかもしれません。
覚えれば便利です!
どうしても転写シールなど既存のものを使うと、自分の好きな文字を入れられなかったりオリジナリティに欠けてしまいます。いちいちステンシルを自作するのもかなり手間だし複雑なものは作れません。
ですがこの方法を使うと、お金も手間もかけることなく好みの絵柄を入れることができるので、DIYには大変便利だと思いますよ。今度木製プレートでも作ってみようかしら。
関連商品
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