採取した植物を研究室で無造作にラベルに貼り付ける――。これは忙しい学者の備忘録。――なんて。植物研究室の1ページを切り取ったようなアイテムを作りました。理系インテリアにも合う、アンティークな植物標本の作り方をご紹介します。
ドライフラワーをアレンジ!
今まで数々の植物標本を作ってきました。家にドライフラワーがたくさんあるからです。
吊るして飾るだけでもシャビーでお洒落なインテリアになりますが、アレンジ次第でインパクトのある雑貨を作ることもできます。
ドライフラワーは生花より長く楽しめるので、植物雑貨を作って飾っておくのにも向いていますよ。
1. ダイソーのウッドボックスを用意
ダイソーでこんなA4サイズのウッドボックスを見つけました。マグネットで閉まるクリアの蓋が付いている200円商品。今回はこちらを使います。
コレクションボックスとは違い薄型で、キーホルダーやピアスなどを掛けて飾っておくのに便利ですね。中がコルクになっているため、画鋲をさすこともできます。
2. ウッドボックスを塗装
アンティークな仕様にしたいので、木枠をニスで塗装します。マスキングテープで養生して、外側だけでなく内側も、塗り残しがないよう塗ります。
3. ラベルを印刷
Illustratorでラベルを作り、印刷します。日付、名前、見つけた場所などを入れると標本らしくなりますね。PCで作るのが難しければ、無料の素材屋さんなどを覗いてみたり、手描きで作ってみても良いと思いますよ。
ウッドボックスの中に9枚の植物ラベルを入れるので、小さめのラベルを作りカットしました。
4. コーヒー染め
ここで濃い目のインスタントコーヒーを用意。一息ついてブレイクタイム!ではなく、このコーヒーで紙を染めていきましょう。
刷毛にコーヒーを付け、絵の具を塗るように紙に塗っていきます。文字の部分はあまり塗ると滲んでしまうため少し控えめに。
5. コーヒー染め2度塗り
紙に色が付いたら一度しっかりと乾かし(私はドライヤーで時短!)、もう一度上から刷毛でコーヒーを塗ります。
この時ムラなくきれいに塗ってしまうのではなく、敢えてムラになるよう、ところどころに塗っていきます。
こうすることで乾いた時に色が薄いところと濃いところができ、シミがある古紙のような紙を作ることができますよ。上から垂らしたりするのも面白い効果があるので、いろんな塗り方をお試しください!
6. ドライフラワーを貼る
いろんな植物のドライフラワーを用意し、完全に紙が乾いたら1つずつ接着剤で紙に貼ります。
最近では100円ショップでも種類豊富なドライフラワーが販売されていますね。
7. レイアウトを考える
一度9枚の紙を箱の中に並べてみて、レイアウトを考えてみます。配置が決まったら写真に残しておけば、場所を忘れることがありません。
8. 両面テープでラベル貼り
両面テープを使い、1枚ずつラベルを箱の中に貼っていきます。私の植物標本は研究所の1ページ、と言うテーマなので、きれいに並べずランダムに貼りました。
9. 吊り金具取り付け
壁に吊るして飾る場合は、上部に吊り金具を取り付けます。セリアの三角吊金具を使用。古色仕上げなのでアンティークな雰囲気を壊しません。
10. 完成!
以上で完成!古びた植物標本ができあがりました。思った以上にコーヒー染めで古紙を表現でき、アンティークな仕上がりになりました。ドライフラワーはアンティークやシャビーな雰囲気との相性抜群ですね!
暮らしの中に植物を!
特に理系インテリアを目指しているわけではないのですが、標本やハーバリウムを多く作っているのでだんだんと研究室みたいになってきました。
いずれにせよ、家の中でも植物を身近に感じられると癒しにもなりますね。自分でドライフラワーから手作りしてみるのも面白いですよ!
関連商品
- ウッドボックス
- ニス
- 紙
- コーヒー
- ドライフラワー
- 接着剤
- 両面テープ