だんだんと寒い日が多くなり、すっかり秋めいてきました。冬を前に、美しくもどこかもの悲しさを感じる季節に、心がまだ慣れず、置いてけぼりを感じるような毎日です。秋思の季節ですね。そんな秋には、秋のような切なさ、アンティークさがあるドライフラワーがよく似合いますよ。部屋に飾って秋を楽しみませんか?
ドライフラワーを購入
ドライフラワーは庭の花で作ることが多いのですが、先日園芸店を訪れた際にたくさんドライフラワーが販売されていたので、いろいろと買ってきました。
ドライフラワーは生花より長く楽しめますし、リースやスワッグなどのアレンジにも向いています。もちろん花瓶に挿しておくだけでもおしゃれなディスプレイとして飾れますよ。
では、秋らしいドライフラワーをいくつかご紹介いたします。
日扇(ヒオウギ)の実
ヒオウギは生け花の花材として使われることが多い植物。日本でも自生している大きめの宿根草です。
重なり合った葉が扇のような形をしていることからこの名が付けられたそうですよ。生け花にもふさわしいかっこいい名前ですね。
写真のような黒い実はヒオウギの種子で、「ぬばたま」などと呼ばれています。緑の鞘が弾けると出てくるものなので、購入する時期によっては鞘が付いたものもあるかもしれません。
キビ
イネ科の植物で、秋頃になると茎の先に穂を付けます。穂の大きさは、小さいものから大きなものまであるそうですよ。
私は自然のままのものを購入しましたが、青やピンクなど色染めしたものもあり、インテリアに飾るだけではなく、ハーバリウムの花材などとしても向いています。
ドラセナ
熱帯アフリカ原産の、「幸福の木」とも呼ばれる観葉植物です。玄関に置くと、幸福が訪れると言われています。
種類が多くいろんな葉の形があり、人気のある観葉植物の一つで、ダイソーでも販売されているのを見たことがあります。
今回は、茎が赤っぽく、大きめサイズのドラセナを購入しました。
ピンクッション
南アフリカ原産の、針山に針がたくさん刺さっているような特徴的な形をしている花。近年人気の、オーストラリアやアフリカの自然の中で自生するワイルドフラワーとしても知られています。
元気な色合いと豪華な花で、目を引く植物ですね。インパクトがあります。
花持ちが良く生花として販売されていることが多く、今回も生花のまま購入しました。風通しの良い場所に吊るして置けば、簡単にドライフラワーを作ることができますよ。
パンパスグラス
公園などでよく見かける植物ではないでしょうか。ススキのようにフワフワとした穂を付けるパンパスグラスは、秋頃になると切り花としても流通しますね。
見た目だけでなく触り心地も良く、ドライフラワーにしてインテリアに取り入れる人が増えています。スワッグなどのアクセントにも良いですね。
私はひっそりと、魔女のようなほうきを作れないか考え中です……。
稲
私たちが普段食べている、田んぼで作られている稲穂のドライフラワーです。こちらは購入したのではなく、近所の農家さんに少し頂きました。我が家の周りは田んぼだらけです。
実は稲も穂を付けたまま簡単にドライフラワーにすることができるので、スワッグなどのアレンジに使うことができますよ。
縁起物として、お正月のしめ飾りにも使われることが多いですね。
グラスジェムコーン
日本の黄色いトウモロコシとは一味違う、グラスジェムコーンをご存知でしょうか。黒や赤などの色とりどりの粒が交じり合った、アメリカ原産のコーンです。
「レインボーコーン」とも呼ばれ、色合いが美しいことからドライフラワーとして販売されているのをよく見かけますね。
面白いアイテムで長く楽しめるので、インテリアにおすすめですよ。
ソラナムパンプキン
一見おもちゃのかぼちゃのような面白い実を付けるソラナムパンプキン(パンプキンツリー)。見た目はカボチャのようですが、ナス科の植物です。
実はツヤツヤして光沢があり、近くで見るとまるで作りもののようでとても可愛い!
ちょうどハロウィン頃に実を付けることもあって、ハロウィンの飾りとして使われることも多いですよ。秋にピッタリですね。
ドライフラワーを手作りしよう!
今回は購入したものが多かったですが、ドライフラワーは乾燥させるだけなので、家でも手軽に作ることができます。
水分の多いものなどはドライフラワーに向いていませんが、庭で咲いている植物でも、ドライフラワーにできるものがたくさんありますよ。
作り方は主に、自然乾燥させる方法とシリカゲルを使った方法があります。両方とも簡単にできるので、ぜひお試しあれ!
さいごに
部屋に植物を取り入れることで、庭だけではなく家の中でも自然を身近に感じることができますよ。
特にこれから寒くなってくると庭に出ることも減ってしまうと思うので、家の中で植物を飾って楽しんでみるのも良いかと思います。部屋に彩りをプラス!