庭に立体感を持たせて華やかさを演出できるつるバラは、1本あるだけで中心的存在になります。豪華に咲き誇った姿は見事で圧巻の光景ですね。しかしつるバラは木立ち性のものと違い、必ず誘引が必要になります。そんな誘引の際に使える資材をまとめてみました。
誘引とは?
つるバラと言ってもアサガオのように勝手に絡み付くわけではないので、冬に伸びた枝を這わせる誘引作業が必要となります。そこで必要となるのが誘引するための資材ですね。
何か構造物に自分でバラの枝を這わせ、ワイヤーなどで巻きつけて固定します。この作業を誘引と言います。
誘引に使える資材はいろんなものがありますので、以下でご紹介するものを参考にして頂ければと思います。
アーチ
つるバラと言えばアーチを連想する方も多いのではないでしょうか。つるバラの仕立て方の王道ですね。
我が家にも3つのアーチを取り入れていますが、アーチいっぱいにつるバラが咲き誇った姿は遠くからでもよく目立ちますよ。写真はアイスバーグですが、満開になると雪が降り積もったように真っ白になります。
アーチを庭に設置すれば、バラ園のような憧れの庭に近づくことができるかもしれませんね。
トレリス
フェンスや壁に立て掛けて使える柵のことをトレリスと言います。ちょこっとした誘引に便利で、どこにも誘引できないような時に1つトレリスを入れてあげれば、這わせることができますよ。
ラティスにも似ていますが、トレリスはアイアンでおしゃれなデザインのものが多いのも特徴です。サイズも様々。
プランターと一体型になったものもあり、簡単に誘引ができる使用のものもあるので、つるバラ初心者の方にもおすすめのアイテムですね。
オベリスク
オベリスクとは、円柱状になった資材のことです。くるくると巻き付けて誘引することができますよ。
直径も高さも小さく小型なものから、背が高い大型なものまでいろいろあります。小さめのものであれば鉢植えに挿して使うこともできるため、小さめに仕立てることも可能です。
狭いスペースやベランダでつるバラを育てたい時なんかにもおすすめですね。
ワイヤーメッシュ
鉄筋を組んで作られたワイヤーメッシュは建築現場などでよく使われる土木資材ですが、誘引資材として重宝するアイテムなんです。なんと言っても大きくて安いのが魅力で手軽に使えます。
塀や壁など誘引させたい場所に立て掛けて使えば、ワイヤーメッシュに枝を這わせることができるので、ネジや釘を挿す事なく誘引できますよ。
パーゴラ
パーゴラはつる性の植物を絡ませるための資材で、バラだけでなくクレマチスやブドウなどでもよく使われますね。
大きめの構造物なので小さな庭には不向きかもしれませんが、パーゴラから枝垂れるように溢れんばかりに咲くバラは見事。
大きいですが意外と簡単に作ることができるため、我が家では手作りして使っています。
フェンス
フェンスがあるお家は多いと思うので、それを生かしてそこに直接誘引してしまうのも一つの手です。ウッドフェンスやアイアンフェンスとバラとの相性は抜群です。
また、フェンスは横に長い場合が多いため、枝を長く伸ばして大きく育てたい場合にもピッタリですよ。
チェリーガーデンのフェンス沿いには何種類かのピンク系のバラを育てており、毎年みっちりとたくさんの花を咲かせています!ボーダーフェンスでは低かったので、現在はそこにハイフェンスを立てて背を高くしています。
ガゼボ
バラ園などでよく見かけるガゼボ は、壁がなく柱と屋根だけの小さな小屋のことで、日本で言う東屋に近いものです。
よほど大きな庭でなければ置けない資材にはなりますが、ガゼボ のある庭なんて憧れてしまいますね。バラを眺めながらゆっくりティータイム、想像するだけで素敵な時間です。
壁面
資材ではありませんが家の外壁に沿っての誘引は、満開になると家ごと包むように花を咲かせるので、庭の中で一番の花形となり大変目立つ誘引方法となります。
我が家はパレードを誘引しており、花付きも良く私の一番のお気に入りなのですが、その反面誘引作業が大変だと言うデメリットもあります。
枝が長く伸びてくると、一度外して誘引し直すのも一苦労で、高い位置のものは大きな脚立が必要となります。ですがそれを差し引いてでもおすすめなほど、壁面一面に咲き誇ったバラは美しいですけどね。
まとめ
つるバラの誘引に使える資材はそれぞれに魅力があり、使うものや仕立て方によってバラの見た目も変わってきます。同じバラでも、アーチにするのかオベリスクに巻き付けるか壁面に這わせるかで、全く違うイメージになりますよ。
また、バラの性質や大きさによっても使える資材が変わってくるので、適材適所のものを選んでお使いくださいね!