ハイドロカルチャーや水耕栽培は室内でも気軽に植物を育てられるとあって人気がありますね。ただ、土とは違い根腐れしやすい栽培方法なので、根腐れ防止材が必要となってきます。そこで活躍するのがミリオンA。これがあれば根腐れを防ぐことができます。
ミリオンA(珪酸塩白土)とは?
ミリオンAは珪酸塩白土を砕いて作られた商品です。
ハイドロカルチャーなどで土を使わず植物を育てると、虫が湧いたり寄ってきたりすることがないため清潔に保てますが、その一方で土の中にいる微生物がいないため、老廃物を分解することができません。そのため、水が腐ったり根腐れしてしまったりします。
珪酸塩白土には水の活性・浄化作用があるため、入れることで水質を安定さる効果があります。また不純物を吸着する力もあるため、根腐れを起こしにくくなるのです。まさに園芸の救世主。
その他にも、ミネラル補給、静菌作用、土壌改良、ph(ペーハー)の調整などの効果があり、良いこと尽くめの万能材と言ったところですね。
ミリオンAの種類
ミリオンAにはいろいろな関連商品があります。
Aが付いていないミリオンは、小粒~粉末に砕いた珪酸塩白土。
対してミリオンAは、中粒に砕いた珪酸塩白土。
また、私が購入したスーパーミリオンAは、珪酸塩白土にイオン交換樹脂を配合したものです。水の浄化作用により優れているようです。
ミリオンAが有効な栽培方法
花壇や鉢植えなどに使っても、植物に適した土づくりをサポートしてくれますし、土の環境を浄化してくれますが、ここでは根腐れ防止に特に効果のある栽培方法をご紹介します。
ハイドロカルチャー(ハイドロボール)
ハイドロボール(ハイドロコーン)と言う粘土を高温で焼いた人工の土を使ったハイドロカルチャー(水栽培)。無菌、無臭で清潔ですが、根腐れしやすい環境なのでミリオンAが効果的です。
ハイドロカルチャー(ジェリーボール)
ビー玉のようにキラキラ美しいジェリーボールで育てるハイドロカルチャー。見た目にも美しく保水性も抜群に良くインテリアに向いていますが、水分が多過ぎると根腐れしてしまいます。
水耕栽培
ヒヤシンスやムスカリなど、球根花を透明のガラス瓶で育てるととても美しいですね。ただし、水で育てると酸素不足で根腐れする可能性も。瓶の底にミリオンAを敷いて栽培すると良いでしょう。
底穴のない容器
ハイドロカルチャーは底穴のない容器を使いますし、多肉植物やサボテンなども底穴のない容器で育てる場合が多いと思います。底穴がないと排水性が悪く加湿気味になることがあるので、根腐れ防腐剤が必要になります。
使い方
ハイドロボールを使った栽培方法を例に、ミリオンAの使い方をご紹介します。と言ってもとても簡単!
1. 鉢の底に敷く
ハイドロカルチャーではガラス瓶を使うことが多いと思います。瓶の底が見えなくなる程度に、うっすらとミリオンAを敷き詰めます。
2. ハイドロボールを入れる
その上にハイドロボールを乗せるように入れます。
3. 植物を植える
ハイドロボールの隙間に根が入り込むよう、植物を植え込みます。
4. 肥料を入れる
ミリオンAに肥料成分はないため、肥料が必要になります。ただし保肥力があるため、一緒に入れた肥料をサポートしてくれます。
ゼオライトで代用も
ちなみに、ゼオライトと言う火山活動によって作られた多孔質な天然鉱物があるのですが、こちらも珪酸塩白土と同様の効果を持っていると言われています。老廃物を吸着して水を浄化する力があるので、こちらも根腐れ防止材として使えますよ。ダイソーでも販売されていました。
グリーンインテリアには欠かせません!
ミリオンAを使えば、必ず根腐れせずに丈夫に育つ!と言うわけではありませんが、様々な特性を持っているため、ハイドロカルチャーや水耕栽培では有効に機能してくれることでしょう。
室内での植物栽培では特にマストアイテムになります。素敵なグリーンライフを!